レヴィオルストーリー2
第四章◆
────レイ…
「…ん」
────レイ…
「…?」
レイは瞼を上げた。
────レイ…!!
「…え?お父さん…??」
レイは白い空間にいた。
目の前にはいない筈の父がいる。
『レイ…』
「なぁに?」
レイは父、ローゼの真剣な顔に言葉を返す。
『…信じるんだぞ』
「…何を?」
『大切な人だ。』
「大切な…人…」
『手を、離すなよ。離れちゃ駄目だ。』
「お父さん、どういうこと…?」
ローゼはレイに微笑んだ。
頑固であまり笑わなかった堅物の父が笑ったのを見てレイは驚く。
「お父さん…??」
────信じて、突き進め…
「お父さ…!!」