レヴィオルストーリー2
13.歪んだ愛情
チュンチュン…
チュンチュン…
城の庭園で小鳥が朝を知らせる。
ガバッ!
「お父さ…!!」
レイは叫びながら跳ね起きた。
淡い水色の布団が床に落ちる。
「…え??」
ぱちくりと、瞬きをした。
続いてキョロキョロと辺りを見回す。
「…ゆ、夢…」
ふぅ、と息をついてレイは窓の外を見た。
澄んだ青空が眩く光る。
「…綺麗…」
気が付くとレイは涙を流していた。
───お父さんに、会えた。
それがたとえ夢の中でも、嬉しかった。
「…短い夢…。何を言いたかったのかしら…。」