レヴィオルストーリー2
「…あは、バレちゃった??」
「あは、じゃねぇよ…。出てこい」
そう言うとアレンは段ボールの中から、水色の髪の少年を引っ張り出した。
「何してんだ?ルルアン」
「ついて来ちゃった☆」
今度はてへ、と笑ってルルアンは誤魔化した。
アレンは溜め息をついてルルアンの頭に手を置く。
「…ジッとしてろって言っても…段ボールに入るくらいだし無理だよな」
「うん♪楽しかった♪」
ルティが大笑いしてアレンの肩を叩く。
マケドニスも困ったように苦笑した。
「…帽子ないか?」
ルルアンの耳を水色の髪をいじって隠しながら、アレンはマケドニスに聞いてみた。
ルルアンはくすぐったいのかクスクス笑ってアレンの手をぺちぺち叩く。
「帽子ですか…。ないですね…。」
「…仕方ない、買うか」
ルルアンは耳を隠してもらうとルティの背中に飛び乗った。
ルティはおっ、と一瞬驚くものの、すぐに笑顔で肩車をする。
「買い物ですか?」
「うん、ちょっとだけ」
「着いて行きますよ」
「俺も俺も!!」
結局四人で、視察に来てまで買い物する羽目になったのだった。