レヴィオルストーリー2
14.リシェラルク皇国
翌日。
朝からアレンはレイの執務室を訪ね、一緒に執務をやっていた。
レイはアレンと一緒にいれる嬉しさからか、その理由は聞こうとしない。
「ねぇ、ここはこうしといたらいいかしら?」
「…ん?あぁ、うん。あ、でもこっちはこうしといて。」
いつもの最終確認をする手間も省けて、一石二鳥だ。
ちょこちょこアレンのところに執務を届けに来るマケドニスは、何故いきなりそうなったのかがわからない。
めちゃくちゃ気になりながらかなり疑問に思っているマケドニス。
レイの執務室の前でうろうろして、怪しいことこの上ない。
「マケドニス様」
「…ぅわッ!?ろ、ロレスウェル!」
そんなマケドニスにいきなりロレスウェルが近付いてきた。
彼女はすっかり城に馴染んで、雑用係だったのがマケドニスと話せるほどになっている。
「アレン様にお手紙が来ております」
ロレスウェルはあの時アレンとレイにとっていた態度も改善され、かなり丁寧に勇者の側近に話しかけた。