レヴィオルストーリー2
「マケドニスさぁ~ん肩車して!!」
ルティがいなくなった途端に、今度はマケドニスに甘えるルルアン。
「え、肩車??」
マケドニスは困ったようにアレンに顔を向ける。
「…ルルアン、遊びはもう終わり。ほら、帽子ももっと深く被れよ」
側近の困った顔に若干笑ったアレンが買ったばっかりの麦わら帽子を軽く押すと、ルルアンは不思議そうな表情を浮かべた。
「アレン笑ってる~」
「え?」
「だって、買い物中全然笑ってなかったし。考えごと??」
「あ、まぁ…。」
今度はアレンが困った顔をした。
マケドニスがめずらしく大爆笑する。
膨れたアレンは話題を逸らすことにした。
「…それよりルルアン、お前レイは?一緒にいただろ」
「え?レイお姉ちゃん??」
まんまと引っ掛かったルルアンは首を傾げた。
「一緒に遊んでたんだけど、誰か来て何か言って、そしたらお姉ちゃん慌ててどっか行っちゃった。
それで一人になってつまんなくなったからアレンに着いて来たんだよ」
得意そうに言うルルアン。
(…俺は呼び捨てなのかよ)
と思ったアレンだったが、それよりルルアンの言うレイの様子が気になった。