レヴィオルストーリー2
「慌ててどっか行った?」
「うん。すっごく慌ててて、ちょっと青ざめてた。」
「……………」
レイが小さなルルアンを放って飛び出すくらい重要なこと。
何かあったのかな、とアレンは眉を寄せた。
「アレン様、もうそろそろ11時40分です。」
「ん?あぁ。」
マケドニスも怪訝そうな表情でアレンを見た。
何かあったのでしょうか、と目で訴えている。
「…ギルク達もいるし大丈夫だろ」
アレンがそう言うと、マケドニスは「それもそうですね」と返して笑った。
(あのレイが、慌てて、か…)
冷静で落ち着いた感じのレイが。
「マケドニス、終わったらすぐに帰るからな」
「はい、わかりました。では、行きましょう」
「うん。…あれ?」
返事をしてからアレンは気付いた。
「ルルアンは…??」