レヴィオルストーリー2

15.短剣


レイを含むロン御一行が城を去った。

それを聞いたアレンは最上階の自分の執務室にこもり出してしまう。



「ちくしょう、鍵までかけやがって!」

「ちくしょう~」


レイが帰ったと聞いたギルクとイルは、アレンの執務室の扉の前で立ち往生していた。

呼び掛けても返事をしない。

物音ひとつさえしない。


「おい~ッ、アレぇン!!」


さっきから大声出しっぱなしのギルクは苛々しながらまた声を張り上げた。

やっぱり返事はない。


「魔法で開けれたら楽なのにィ…」

この城の扉は魔法では開かないようにされている為、イルは何の役にも立てなかった。



「んもう、アレン、出てきなさいよぉッ!」

「引きこもりか!馬鹿アレンっ」

「ニートごっこしてるくらいならあたし達とお喋りして~ッ」


言いたい放題な二人。

しかしアレンは怒って出ることすらしない。




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