レヴィオルストーリー2
「やーっ、離してぇ!」
「離しますからやめて下さいね」
暴れるイルを床に下ろすと、マケドニスはアレンに掛けられた毛布を直した。
ギルクは首を傾げて彼を見る。
「まるで兄貴だな。明日って、何時に出るんだぁ?」
「4時くらいですかね」
「よ、4時ぃ!?」
さらっと言われたマケドニスの答えにギルクとイルはギョッとした。
「まじかよ、そんなに時間かかるのか!?」
「まずパルス村の北東の港に行って、そこから船に揺られるのが約五時間。で、その後向こうの大陸を馬車で四時間進みます。」
またもさらりと答えたマケドニス。
ギルクとイルは目を真ん丸にして驚いた。
「船と馬車使ってもそれかよ!?」
「はい、だから寝かせてあげて下さい。話なら俺が聞きますよ?」