レヴィオルストーリー2

ニコニコ笑顔のマケドニス。

しかしギルクはまだ首を傾げている。


「マケドニスは休まなくていいのか?」


その質問に彼は一気に表情を曇らせた。

イルがその突然の変化にビックリして杖を落とす。


「…俺は、昨日早く寝れましたから。でもアレン様は3時まで起きていたらしくて。」

ちら、とアレンを見て心配そうに溜め息を溢すマケドニス。

杖を拾ったイルはまた落としてしまった。


「3時?何してたの?」

「執務だそうです。昨日だけならまだしも、前もそんな時間まで起きてたんですよ。しかも夜中に剣の修行してるんです。」

「それは旅のときもだったけどなぁ…」


ギルクはアレンを見ながら呟く。

やっと杖を拾えたイルは、もうアレンを起こそうとはしなかった。




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