レヴィオルストーリー2
「アレンてめんどくさがりのくせに、そーゆうとこはマメよね。」
「全くですよ。剣の修行なんてしてもこの城でアレン様より強い方なんていないでしょう。」
「アレンには剣に加えて魔力もあるしなぁ。」
「あ、でも前魔力を使えないとか言ってましたよ?」
「えっ?何で?」
イルは指でアレンの頬をツンツンつついて遊びながら聞いた。
マケドニスは止めようかと思ったが、アレンが起きないしイルも言うことを聞いてくれる人ではないと諦める。
「それが分からないんですよね。また聞いてみます。」
「ふ~ん」
イルが今度は杖でつつこうとした。
それは駄目だろうとマケドニスが辞めさせようとする。
すると──…・・
「…………ぅ…んん…」
急にアレンが身動ぎした。
イルがピタッと動きを止める。