レヴィオルストーリー2

「え?怪我!?」

ギルクの言葉を聞き、マケドニスは直ぐ様飛び付く。

アレンの左腕にある細く赤いそれを見て、不快そうに顔をしかめた。


「…一体いつ?明らかに刃物の切り傷…。」


本当に軽い小さなものだが、そんな怪我が何故あるのかがわからない。

そっと腕を手に取り、それを眺めてみる。

が、アレンが動いてマケドニスの意識は違う方に寄せられた。


「…嫌…だ…」


また寝言。

しかもまだ魘されている。

三人とも眉を潜めてアレンを見た。


「…アレン?」

「何の夢見てんだ?」

「これは起こした方が良さそうですね…。」


仕方ない、とマケドニスはアレンを起こしにかかった。

揺すって声をかける。

するとアレンは意外にもすぐに目を覚ました。





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