レヴィオルストーリー2
「今日?廊下でぇ?」
にやつきながら先を促すイル。
(コイツ…嵌めやがった…。)
アレンはついつい答えてしまった自分を呪った。
イルは普通に聞いてもアレンが答えてくれないのをわかっていたのだろう。
だからこうしてさりげなく来て、事前に軽い質問をしたのだ。
「………………。」
アレンはムスッとしながらまた本棚漁りをはじめた。
「んねぇアレン~」
「…………………。」
「アレ~ンく~ん」
「…うっさい、きもい」
「ひどォッ!!」
イル、嘘泣き開始。
「…ギルク、このうるせぇのどっかやって」
アレンはピーピー喚くイルを指差してギルクに言った。
しかしギルクは動かない。
「さっきの罰だこの野郎ォ!」
「は?」
何が?
寝ていた為自覚がないアレンは眉根を寄せてギルクを見た。