レヴィオルストーリー2
アレンはしかめっ面でそれを受け入れた。
頬の傷も消えると、イルが伸ばした手を更に伸ばし、更に更に背伸びしてアレンの眉間を指でつつく。
「眉間にしわ寄せてたらアトつくよ~ッ」
そんなイルの行動にアレンはまた嫌そうに顔をしかめ、避けるべく後ろに一歩下がった。
「…うっせぇな、やめろ馬鹿。」
「きゃあ~、ギルクぅ!アレンが酷いぃ~」
「ぅおぉい、アレン!お前またイルに何してんだあぁい!?」
「だあぁいって何だよ」
アレンがそこで微かに笑った。
すると、イルが頬を綻ばせる。
「あは、やっと笑った♪」
その言葉にアレンは目を見開いて驚いた。
「…え、」
「よしよし。お前は全く~。ちっとは気ィ抜けよ、アレン!」
混乱するアレンの頭をガシガシと撫で、ギルクはその背中を叩く。
アレンは少しだけ上のギルクを見上げて複雑そうにしていた。