レヴィオルストーリー2
「んぁ?」
急に勢いよく声をかけられ、アレンは思わず変な声を出してしまった。
これではさっきのイルとまるで同じだ。
そして声をかけた張本人でもあるそのイルは、予想通り腹を抱えて笑っていた。
「あ、アレンが!めずらし~ッ、ウケる~ッ!!」
「…う、うっさいな!お前だってさっき…」
「あはははははははは」
「……………。」
「あははッ、あはははははは」
「…………………。」
「あはははッ、あは…は、ご、ごごめんなさい!!」
イルは短剣を投げようとしたアレンを見て必死に謝った。
「で?何?」
短剣を持ちながら軽く微笑むアレンはイルに訊く。
「黒アレン様出ましたね」
「だな」
マケドニスとギルクが気になる会話をしていたが、そこは無視しておいた。
「ぁ、あのでスね!これ、シルラから!」
イルは冷や汗をかき変に笑いながら、“これ”を取り出した。