レヴィオルストーリー2

「んぁ?」

急に勢いよく声をかけられ、アレンは思わず変な声を出してしまった。

これではさっきのイルとまるで同じだ。


そして声をかけた張本人でもあるそのイルは、予想通り腹を抱えて笑っていた。


「あ、アレンが!めずらし~ッ、ウケる~ッ!!」

「…う、うっさいな!お前だってさっき…」

「あはははははははは」

「……………。」

「あははッ、あはははははは」

「…………………。」

「あはははッ、あは…は、ご、ごごめんなさい!!」


イルは短剣を投げようとしたアレンを見て必死に謝った。


「で?何?」

短剣を持ちながら軽く微笑むアレンはイルに訊く。


「黒アレン様出ましたね」

「だな」


マケドニスとギルクが気になる会話をしていたが、そこは無視しておいた。



「ぁ、あのでスね!これ、シルラから!」

イルは冷や汗をかき変に笑いながら、“これ”を取り出した。




< 329 / 861 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop