レヴィオルストーリー2
「でもよ、あれは聞ける雰囲気じゃねぇわなぁ…。」
ギルクがアレンが去っていった廊下を見て溜め息をついた。
あんなアレンにレイのことを言える訳がない。
「…あいつらほんッとにめんどくせぇな。」
「ラブラブだけどすれ違っちゃう感じ?」
先輩カップルはめちゃくちゃ偉そうにうんうん頷く。
(この二人、性格も似ているような…。)
ちょっと笑いそうになるマケドニス。
「…まぁ、今は見守ってるしかないですよ。結局どうにかするのはあのお二人ですから。」
「う~ん…。そうなんだけどぉ。クナルみたいにさりげな~く何かできないかなぁ。」
そんなイルの言葉にマケドニスは苦笑した。
「クナルは恋愛のエキスパートですしね。」
そう言った彼は、自分も主人の執務室を出ていった。
取り残されるイルとギルク。