レヴィオルストーリー2

「見守ってるってね…。あたし我慢できないかもぉ」

「あいつらってお互い想いすぎててすれ違ってるよな」


まじでめんどくせぇ奴ら、とギルクは呟いた。

イルは苦笑いしながら窓の外を見る。



「…あと、あれも気になるなぁ。」

「ん?何だ?あれって。」

「アレンよ。滅多に泣かないし弱音も言わないのに、夢でああなるなんてさぁ。」


イルがそう言うと、ギルクがあぁ~と納得したように頷く。



「…よくわかんねぇけどさ。あいつ言わねぇし。

でも、ナティアさんが亡くなってから地獄だったみたいだぜ。」



イルと同じく窓を覗いたギルクが、カルアシティのある南を見ながら溜め息をついた。





< 333 / 861 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop