レヴィオルストーリー2
「見守ってるってね…。あたし我慢できないかもぉ」
「あいつらってお互い想いすぎててすれ違ってるよな」
まじでめんどくせぇ奴ら、とギルクは呟いた。
イルは苦笑いしながら窓の外を見る。
「…あと、あれも気になるなぁ。」
「ん?何だ?あれって。」
「アレンよ。滅多に泣かないし弱音も言わないのに、夢でああなるなんてさぁ。」
イルがそう言うと、ギルクがあぁ~と納得したように頷く。
「…よくわかんねぇけどさ。あいつ言わねぇし。
でも、ナティアさんが亡くなってから地獄だったみたいだぜ。」
イルと同じく窓を覗いたギルクが、カルアシティのある南を見ながら溜め息をついた。