レヴィオルストーリー2
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その頃、アレンの部屋。
「…………。」
夜なのに明かりも着けず、速攻で風呂に入ったアレンは暗い部屋の中で突っ立っていた。
小さな箱の中の物を見つめ、微動だにしない。
ふと、月明かりが部屋を照らした。
そうしてやっと見える、アレンが見るその箱の中身。
───銀色のくさりに、ハートの形の小さな赤い石がついているネックレス。
旅のときにギルク達が見たものだが、アレンはその出来事は知らない。
彼はそれをひとしきり眺めた後、箱の中にそっと戻した。
そして、棚の奥に見えないように隠す。
その時に、箱の横にあるまた別の箱に手が触れた。
「…あ」
それはアレンの手がぶつかった勢いで床に落ちる。
軽い音と共に、箱の蓋が開いた。