レヴィオルストーリー2
16.サリルナ教皇
リシェラルク皇国へ出発する朝。
城の裏口に出張メンバーは集合していた。
アレンとマケドニス、兵士も数名が固まっている。
「俺外の国行くのはじめてだなぁ~」
そう言ってへらへらしているのは懐かしのコニスだ。
彼はアレンが勇者になってすぐに魔法軍隊に入隊し、その魔力の強さと技術力故に第一部隊の隊長にまで上り詰めた。
第一部隊は軍隊で一番強い部隊。
元魔王の配下なだけあって、コニスに敵う者は軍隊中には皆無だ。
もちろん、魔王に従っていたことはトップシークレット。
「…お前は朝っぱらから…、よくそんな元気にいられるな…。」
低血圧アレンは欠伸をしながら呆れ返った。
そこにマケドニスが文句をつける。
「貴方は修行なんかしてるからそんなに眠いんです!今日くらいやめとけばよかったものを…」
「ん」
マケドニスの長くなりそうな説教を、アレンはものの見事に一言で終わらせた。