レヴィオルストーリー2
「コッチのことはあたし達に任せてねッ☆」
嘆くギルクの隣でイルがウインクしてアレンにすがり付く。
それも迷惑そうにアレンは離れた。
「…今日は一段と冷たいですねアレン様ぁ」
イルは拗ねて今度はギルクにすがり付く。
「アレン様、そろそろ。」
マケドニスが遠慮がちに声をかけた。
「…ん、あぁ。じゃあお前ら、何かあったら連絡して。」
「おう!」
復活したギルクがニカッと笑って拳を突き出す。
アレンも笑みを浮かべてその拳に自分の拳を合わせた。
「じゃあいっくよ♪」
出張メンバーが一ヶ所に固まり、イルはその数名に杖を向ける。
魔方陣と魔法呪文が現れ、アレン達を囲んだ。
「《移動魔法》…港へ飛んでけッ!」
何とも間抜けなかけ声と共に、周りの景色が一変。
自然と閉じた瞼をあげると、そこはもう綺麗な海に面する港だった。