レヴィオルストーリー2
「ふふ、そうですわよ。どうぞお飲み下さいな。そんな硬くならずに。」
教皇も自分の側近と笑いあって二人に言った。
マケドニスが遠慮がちにそれを口に運ぶ。
しかしアレンは「後でいただきます」と話を戻した。
「それで、止めようということですか?戦争になるのを。」
「…戦争になれば、ですわ。貴方にその気がないのはわかっています。ただ、ブエノルは貴方と違って自分に酔いしれて傲慢。」
教皇はふぅ、とわざとらしく溜め息をついてみせる。
マケドニスが軽く吹き出した。
アレンも微かに笑う。
「あら、皆さんご意見が一致のようで。やはりそう思いますわよね。」
ほほほ、と笑って教皇は紅茶をテーブルに置いた。
「だから、あちらはその気があって、しかも勝てると考えている。
今ブエノルは、国民に兵器を造らせています。軍艦や戦闘機、あの国の技術を最大限に使って。」
そこでやっと教皇は真顔になる。
アレンを真っ直ぐ見て口を開いた。