レヴィオルストーリー2

アレンが紅茶を飲む様子を、教皇は目を細めて眺める。

その視線に気付いたアレンは、彼女を見上げた。

紅茶を飲んだまま軽く上目遣いになる。

レイがいたら茹でタコになるだろう。


「…何ですか?」

ちょっと戸惑うアレン。

教皇はそれを見て更に優しく笑う。


「いいえ。ちょっと、やっぱり似ていると思いまして。」

「………………。」


 ──また父さんか。


そう思ったアレンは複雑な気持ちで紅茶を啜る。


しかしサリルナ教皇は、その考えを見事に裏切った。













「…懐かしいですわ。貴方を見てると、ナティアを思い出します。」












その言葉に、アレンの動きがピタリと止まった。






< 356 / 861 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop