レヴィオルストーリー2
アレンが紅茶を飲む様子を、教皇は目を細めて眺める。
その視線に気付いたアレンは、彼女を見上げた。
紅茶を飲んだまま軽く上目遣いになる。
レイがいたら茹でタコになるだろう。
「…何ですか?」
ちょっと戸惑うアレン。
教皇はそれを見て更に優しく笑う。
「いいえ。ちょっと、やっぱり似ていると思いまして。」
「………………。」
──また父さんか。
そう思ったアレンは複雑な気持ちで紅茶を啜る。
しかしサリルナ教皇は、その考えを見事に裏切った。
「…懐かしいですわ。貴方を見てると、ナティアを思い出します。」
その言葉に、アレンの動きがピタリと止まった。