レヴィオルストーリー2
「ナティアは元気ですか?」
教皇はアレンに向かって微笑みながら聞いた。
アレンは固まったままで、マケドニスは訳がわからず二人を交互に見る。
「母さんの…知り合い、ですか」
やっと口を開いたアレンの言葉は、質問には答えていなかった。
しかし教皇は微笑んだまま懐かしそうに目を細める。
「知り合いなんて軽いものじゃありませんわ。
親友、といったところかしら。
私はあの子に何度も助けられた…。」
そう言ってまたアレンを見る。
アレンは驚いて教皇を見開いた目で見つめていた。
ナティアと同じ、碧の瞳で。
「親友…?」
──確かに母さんはリシェラルク皇国の出身らしいけど。
子供の頃の話は一切聞いたことがない。
母さんが、リシェラルク皇国の教皇と親友って、
「どういうこと…ですか?」