レヴィオルストーリー2
「ナティアはエレスの直系でしてね。
あまりにも“聖”の力が強いものだから、自ら封印してたくらいですの。
あの力は一歩間違えば魔力の持ち主さえをも破滅させかねない。
ナティアはありませんでしたが、強大な力に身体がついていけないっていうのも聞いたことありますわ。」
教皇がそう言ったところで、馬車の揺れが止まった。
教皇はあら、と外に目をやる。
「…着いたみたいですね」
彼女の側近がそう言って外に出た。
教皇はその側近に手をとってもらい、馬車を優雅に降りる。
コニスもそれに続こうとして、ふと動きを止めた。
「…アレン?」
「…え、あ。ごめん」
コニスに顔を覗き込まれて、アレンは顔を上げた。
慌てて後を追う。