レヴィオルストーリー2

「…あの、教皇。一度馬車に戻っても?」

コニスがアレンの様子にそう訊ねた。

教皇はアレンを見つめたまま頷く。


「…コニス、待って、俺…。」

「墓参りくらい後でできるだろう?マケドニスに任せたって言われてるんだよ。」

「…………………。」


 俺はどこのガキだ!


不満ありありなアレンだが、教皇にも押され仕方なく馬車に向かう。

しかし馬車に戻る前に、村の敷地から出ると痛みは引いた。



「…あ?」

「ん?何だよどうした?」

「痛くなくなった…。」


アレンの呟きにコニスはえっ、と目を見開いた。

右の後ろの首筋の封印の印にそっと触れる。


「本当に痛くないんだね?」

「うん」


そして、逆戻り。

またラレスカに入る。

すると、


「…ぅっ」


アレンは顔をしかめる。



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