レヴィオルストーリー2

「ええぇえぇー…。何だよそれぇ。」

「知らねぇよ!精霊の丘に行ったときみたいだ…。」


───あの時の数倍痛いけど。


そのアレンの言葉にコニスは少し考える仕草をした。

そして、彼だけラレスカを出て、魔力透視をしてみる。


思った通り、アレンに何らかの力がかかっていた。


「…まじありえねぇ」

アレンは不覚にも教皇様の前で低く呟いてしまった。

サルリナ教皇はクスクス笑い出す。


「俺がその時のリディンさんみたいに力抑えとくよ。墓参りしてきたら?」


アレンはそのコニスの親切心に甘えることにした。



サルリナ教皇も一緒になって、石碑に向かい手を合わせる。


アレンより少しだけ背の低い教皇は、隣の少年──というか、青年というか。

微妙な年頃の親友の息子を盗み見た。





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