レヴィオルストーリー2
「お~こわ。アレン様怖いね~。」
「…シリティーにあのこと言おっかな」
「のああぁあ!ごめんなさい!それだけは!」
コニスは馬車の中で土下座した。
アレンは勝ち誇った笑みを浮かべる。
「レヴィオル国の勇者アレンは黒い…、っと。」
「あら貴女、そんなことまでメモしてるの。」
何やら書いている自分の側近にちょっと悪戯っぽい笑みを向けると、教皇は次にじゃれているアレンとコニスにそれを向けた。
「じゃあ、帰りますわよ。貴方の側近さんがハラハラして待っているでしょうし。」
その言葉にアレンは不機嫌そうに黙ってしまった。
教皇は理由を察してまた笑う。
馬車は首都シャルムへと引き返していった。