レヴィオルストーリー2

「どぉしたの?」

「はぃっ?」


明らかに声が裏返った。

シリティーはハッとして、冷静さを取り戻すべく咳払いを一つする。


「…何がですか?」

努めて何もなかったかのような態度を取るシリティー。

ギルクもシリティーを見て不思議そうにぱちぱち瞬いた。


「…何ですか」

不機嫌な低い声を出し、シリティーはギルクを睨む。

ギルクはしばらくシリティーとにらめっこをしたが、すぐに気がつきニヤリと笑った。


「あぁー、そっか。シリティー、アレン達が帰ってくるのは午後5時な。」

「なっ、誰もそんなこと聞いてません!」

「ん?俺普通に教えただけだけど?何焦ってんだぁ??」


シリティーはこの赤毛いつか締める、と心に誓った。




< 384 / 861 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop