レヴィオルストーリー2
「どぉしたの?」
「はぃっ?」
明らかに声が裏返った。
シリティーはハッとして、冷静さを取り戻すべく咳払いを一つする。
「…何がですか?」
努めて何もなかったかのような態度を取るシリティー。
ギルクもシリティーを見て不思議そうにぱちぱち瞬いた。
「…何ですか」
不機嫌な低い声を出し、シリティーはギルクを睨む。
ギルクはしばらくシリティーとにらめっこをしたが、すぐに気がつきニヤリと笑った。
「あぁー、そっか。シリティー、アレン達が帰ってくるのは午後5時な。」
「なっ、誰もそんなこと聞いてません!」
「ん?俺普通に教えただけだけど?何焦ってんだぁ??」
シリティーはこの赤毛いつか締める、と心に誓った。