レヴィオルストーリー2
そんな彼女の目論みなど露ほども知らない二人は、何故か昼食時にお菓子を食べてぺちゃくちゃ喋る。
「アレンとレイがいないとなーんか変ねぇ」
ボリボリ。
「だなぁ~。レイとかしばらく帰って来なさそうだしなぁ~」
ボリボリ。
「あたし寂しーい。えーん」
ボリボリ。
「イル…。お前ってヤツは…、友達想いだなぁ…。」
ボリボリ。
「ぐすっ。ギルクぅ~」
ボリボリ。
「……結局はイチャつくんですね。しかもボリボリ煩いし。」
シリティーははぁ、と盛大な溜め息をつく。
そして、イチャつく二人を置いて食堂を出た。
「…私だって…」
何かブツブツ呟きながら、魔法軍隊専用の城の西側にある塔を目指す。
国家軍隊にはそれぞれ塔が分け与えられていた。
敷地の真ん中に城があり、その西に魔法軍隊の塔。
北は騎士軍隊、東は武術軍隊。
ちなみに南は城門で、騎士軍隊の塔の向こうには裏口もある。