レヴィオルストーリー2
シリティーは魔法軍隊第二部隊の隊長だ。
コニスは同じ第一部隊の副隊長にしたいとアレンに訴えたが、彼はそれを許さなかった。
理由は…シリティーは理解している。
「…つまらないです」
ハァ、と溜め息をついたシリティーは、魔法軍隊の塔に入ると五階に向かう。
5つの部隊はその順番に一番上の六階から割り当てられているのだ。
一階は全部隊共通である。
五階につくと、シリティーはまっすぐ隊長室へ。
椅子に座ると、目の前のテーブルにある水晶を覗き込んだ。
実はシリティーは占星術で怪しいヤツがいないか見張るよう、アレンに密かに頼まれていたのだ。
このことは極秘な為、コニスにも言っていない。
いつも黒い点がいくつかうっすら浮かんでいるのだが、それが誰を示しているのかはわからない。