レヴィオルストーリー2

「え、何。俺は来ちゃいけなかったかい?」

「そういう風に繋がる理由がわかりません。全く、無駄足でした。もうすぐ来るから急がなければならないのに…。」


シリティーは戸惑う男を冷たく突き放すと更に遠くなった城に向かう。

もう魔法をする気はないらしい。


そんな彼女の腕を男が取った。


「待って。君城の人間?」

「…そうですが何か」


振り返ったシリティーはその目におもいっきり嫌悪を表し男を睨む。

しかし男はシリティーの言葉を聞いて嬉しそうに笑った。


「よかった!なら、マケドニスっているだろ?彼に会いたいんだ。」


そう言ってシリティーの腕を離さない。

鬱陶しくなったシリティーはその手を叩いた。


「マケドニス様なら今いません。もうすぐ帰って来ますけど?」


そう言い、今度こそ城へ。

すると男は今度は着いてくる。




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