レヴィオルストーリー2

 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

移動魔法を使って大病院の入り口に瞬間移動すると、そこには先に来ていたギルクとイルがいた。


二人はアレンが来たことに少し驚いたが、すぐに駆け寄って来る。



「ローゼさんは…」



アレンはイルが泣いているのを見て言葉を止めた。


ギルクが首を悲しそうに振る。



「…さっき亡くなった。一回も意識取り戻さなかった。」


「……………。」


アレンはギルクの言葉に黙り込んだ。


沈黙の中、イルが鼻を啜る音だけがする。



しばらくしてアレンは口を開いた。


「……レイは…」


「ロンさんとセレナさんと…ローゼさんのとこにいる。」


「…なら今は…行かないほうがいいよな」


「うん」



やっと泣き止んだイルが大病院を見上げた。



「…大丈夫かなぁ、レイ…。」




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