レヴィオルストーリー2
やっと着いた城の玄関ホールには、ギルクとイルとクナルが待っていた。
使用人や兵士などの臣下らもちらほらいるが、あまり大勢になるとよくないとギルク達があらかじめ声をかけている。
理由は簡単。
アレンが大人数に迎えられることや人混みを喜ぶわけがないからである。
イルはシリティーの後ろから来る見知らぬ男を視界に収めると、怪訝そうに眉根を寄せた。
「シリティー、その人だぁれ?」
「変態さんです」
「いや、違うから」
シリティーに誤解を招かざれるを得ない説明をされた男は、慌てて否定した。
そして、にっこり笑って三人に言う。
「マケドニスを訪ねて来ました」
その言葉にクナルが目を見開いた。
「…あ、まさか、クウェンナ!?」
「ん?…って、クナル姉さんじゃん。久しぶり!」