レヴィオルストーリー2
声を掛け合い、何だか知り合いらしいクナルとクウェンナ。
ギルクが首を傾げた。
「どちらさん?」
「あ、あのね。こいつ、クウェンナっていって、マケドニスの親友よ。」
不思議そうなギルクにクナルはにこやかに説明した。
確かマケドニスは、一度カルアシティを離れてからサリアンシティに引っ越し、また元の街に戻った筈。
クナルと知り合いということはサリアンシティでの友人だろう。
ギルクは頭の中でそう考え、おぉ、と軽くリアクションをとる。
そこに慌ただしい音がした。
この音は、馬車の音。
────アレン達が帰って来た。
「お!来たな。」
早速駆け出すギルクとイルとシリティー。
クナルも後ろからゆっくり追いかける。
更に、その後ろで。
クウェンナはにやり、と口の端を軽く上げた。