レヴィオルストーリー2


「どうした?」


アレンはレイを立たせてから首を傾げて聞いた。

少し背が伸びたアレンを見上げる形になるレイ。


「えっと…、その、休憩はいつかしらって聞こうと思って…」

「…休憩?いつでも好きなときに取れよ」

「そうじゃなくて…」


はっきりしないレイにアレンは不思議そうな顔をする。


マケドニスはそれを見て微笑むとアレンに教えてやった。



「アレン様の休憩のことですよ」


その言葉に真っ赤になったレイは俯いて顔を隠してしまった。



「え?」

「レイ様はアレン様と一緒にいたいんでしょう」

「…………」


アレンも若干頬を赤く染める。



「…レイ、これから街長達との会談なんだ。それが終わったらしばらく休憩だから会いに行く」

「本当?」


顔を輝かせて急に顔を上げたレイにアレンは噴き出した。



「何で笑うのよっ」

「…別に」


必死に笑いを耐えながら、アレンはマケドニスを連れて廊下に出るときにレイの頭をぽんっと軽く叩いた。





「…んもう」

レイはアレンに叩かれたところに手を宛ながらぷくっと膨れた。


しかしその後嬉しそうに頬を緩める。


「はやく終わらないかしら♪」



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