レヴィオルストーリー2
そして、しばらくして。
大病院の中の待ち合い室で待っていたアレン達のもとに、レイとロンとセレナが来た。
「アレン君!?来てくれたのね、忙しいのに…ありがとうね。」
セレナが真っ赤な目でアレンを見て無理に笑った。
「…いえ」
アレンは立ち上がって軽く礼をする。
レイはロンに肩を抱かれ、俯いていた。
それを見てアレンは表情を曇らせる。
「…レイ」
静かに、話しかける。
ギルクとイル、ロンとセレナは気をきかせたのか四人で何か話してどこかに行った。
「…大丈夫か?」
レイは俯いたまま返事をしない。
「……レイ…。」
アレンが手を伸ばしたとき。
レイは不意に顔をあげた。
そして、真っ直ぐアレンを見て────
「…どうして?」
「…え?」
「どうしてあんなに危ないところで調査するのを許したの?」
そう言った。