レヴィオルストーリー2
19.決意
「………んん…」
ん?
柔らかい…?
ぱち。
しばらく寝ていたアレンは目を覚ました。
瞼をあげてまず天井を見る。
(………あれ?)
確か自分はベッドの上で、布団は被らずに寝た筈。
なのに、ふかふかな布団が掛けられている。
(…さっきの柔らかいのはこれか?)
むくり、と起き上がり。
キョロキョロ辺りを見回し、状況を確認する。
「…………………。」
ベッドの傍らを目に映したアレンは、その碧の瞳を柔らかく細めた。
そこにはギルクとイル、マケドニスが固まって眠っている。
(…心配、かけたよな。)
心配されるのは嫌いだけど、あれは自分が悪い。
「…ごめん」
一言謝ったアレンは、三人を起こさないようにベッドから出た。