レヴィオルストーリー2
そっと三人に布団をかけ、部屋を出る。
廊下には窓が一つもなかった。
アレンが逃げ込んだのは地下にあった部屋なのだ。
実は、母の───元ナティアの部屋であったりする。
(何で居場所がわかったんだ?)
あの部屋は誰にも教えていない。
イルが位置断定の魔法でもしたかな、とちょっと罪悪感を感じるアレン。
彼は階段を上ろうとして、立ち止まった。
「…何か用?」
「冷たいなぁ~。やっぱり変わったね。」
アレンの前には、階段を上れないように立ち塞がるクウェンナが。
ニコニコしているクウェンナとは対照的に、アレンはイライラ。
超不機嫌に嫌そうな顔をした。
「…もうビビんないんだな」
「まぁな」
クウェンナの問いに、アレンは冷たく答える。