レヴィオルストーリー2
考古学者が遺跡を調査するのには、国王である勇者の許可がいる。
今回の調査も、アレンの承諾を得てローゼは向かった。
レイはそれを────責めている。
「……………」
アレンは何も言えなくなってしまった。
「どうしてよっ…」
「……レイ…」
「…っどうせアレンなんかにはわからないわよ!
最初からお父さんなんていなかったものね!」
レイはそう言い放って泣き出した。
アレンは慰めることもできずに、ただ立ち尽くす。
レイに言われた言葉の一つ一つが、頭の中をぐるぐる回っていた。
「………………」
突っ立っていると、どこかに消えていたギルク達が帰ってきた。
「ん?…どした??」
「……………」
「アレン?レイ?」
「……………」
アレンもレイも、返事をしない。
四人が困っていると、目を伏せていたアレンはレイを見た。
「…ごめん。」
レイは泣いたまま答えない。
「お前はしばらく…休み取って、ここにいろ。家族といたいだろ?」
「……………」
「…俺はもう帰るよ。マケドニスに任せっきりだから…。
あの、ローゼさんはどこに…」
最後の言葉はセレナに顔を向けて言った。
「…そこの病室です」
セレナが指差す先にある部屋をアレンは見た。
そして無言で入っていき、しばらくして出てきた。