レヴィオルストーリー2
「目、覚めた?マケドニス。」
「………………はい」
イルに言われて、マケドニスはようやく事の意味に気が付いた。
「すみません、動揺してしまって」
「いや、寝惚けてただろ」
「本当に動揺してしまってすみません」
寝惚けてたことは何故か認めたくないらしい。
そう繰り返したマケドニスは部屋を出ようと歩き出す。
「…あいつおもしれぇ」
ギルクがボソッと呟いた。
とりあえず地下から出る。
そして、一階で立ち止まる。
ギルクは自分に張り付くイルに目を向けた。
「イル、アレンの魔力また揺れたりしてるか?」
「ううん。あの時だけだったよ。たぶん寝て意識が落ちたから、それと一緒に落ち着いたんだわ」
それを聞いて一先ず安心。
マケドニスは上を見上げる。
「最上階から探しましょうか。もしかしたら部屋に移動して寝たのかも…。」
寝ている前提になっている理由はわからないが、三人はとりあえずそうすることにした。