レヴィオルストーリー2
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その頃。
アレンは最上階の王の間で、オージャスと話をしていた。
「あの件だが、調べてみたら軍隊と使用人の中に数人いる可能性が出てきたんだ」
オージャスが部屋の床に胡座をかきながらアレンに報告する。
同じように、何故か王座でなく床に胡座をかくアレンも、頷いて考え込んだ。
「…この前、騎士軍隊第一部隊の武器庫にあっただろう短剣が飛んできたんです。
だから軍隊の中だとそこから武器を取り出せる、」
「騎士軍隊第一部隊の輩ってことか」
言葉を引き継いだオージャスも、うんうん頷いて情報を脳内に叩き込む。
そんなオージャスに、アレンはまた新たに情報を伝えた。
「使用人は…スパイと接触した人が一人、わかっています。」
「ん?わかってるのか?」
オージャスは身を乗り出してアレンの顔を覗き込んだ。
頷いた彼は、誰にも言わないで下さいと前置きしてからその人物の名を口にする。