レヴィオルストーリー2

「シルラ=リゼリアン。使用人のトップです。

スパイではないけど接触しているから、そっちも調べてもらえますか?」

「わかった」


また頷くオージャス。

アレンはシリティーに頼んでいることも一応彼に教えておいた。



それから少し情報交換を続ける。


ひととおり終わったところでオージャスが新たに話を切り出した。



「ところで、アレン君。」

「…?」


相手の改まった態度にアレンは首を傾げて不思議がる。

そんなアレンを優しく見てから、オージャスは口を開いた。


「危険に晒されてる君に言うのも気が引けるんだが、やっぱり気になってな…。

イルは怪我したりしてないかい?」


本当に申し訳なさそうに言うオージャス。


アレンは彼の気持ちを理解し、小さく微笑んだ。



「大丈夫です。今のところこの城にいてそういう目にあっているのは俺だけだから。

危険があればすぐにトウキシティに帰しますよ。あいつが何て言っても。」




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