レヴィオルストーリー2

アレンの強い言葉を聞いたオージャスは、安心したように柔らかく笑った。

胡座をかいていた足をほどいて、よっこらしょ、と立ち上がる。


「…そうか。よかった。ありがとうなアレン君。

まぁ、ギルク君もいるし大丈夫だろうが。何かあったら連絡してほしいんだ。」

「…わかりました」


アレンはオージャスを見上げて眩しそうに目を細めた。

そんな彼には気付かずに、オージャスは挨拶すると王の間の巨大な扉を開けようとする。


しかし、そこで思い止まった。



「オージャスさん?」

アレンが疑問に思って声をかけると。



「…イル、盗み聞きはよくないぞ」

オージャスが扉越しに、呆れたように話しかけた。


すると扉の外から慌てた声が返ってくる。



「えっ!バレた!ギルク、バレた!」

「アホ!俺に話振るなよ!俺までバレるだろ!」




「…お前ら、とっくにバレてるから。全員入って来い。マケドニスも、な。」


慌てた向こう側に、アレンは低く言った。

どうやらマケドニスもいるらしい。





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