レヴィオルストーリー2

「なんだアレン君、気付いてたなら言ってくれたらいいのに」

「…まぁ、どうでもよかったから」


そんなアレンとオージャスの会話の間に、盗み聞き三人組がそろそろとやってきた。

罰が悪そうに、いつ怒られるかと縮こまっている。


「ごめんなさいアレン様」

ギルクが代表して土下座をやってのけた。

「…はいはい」

アレンは呆れてそれしか言えない。


怒っていないアレンを見て、三人はホッと息をついた。

そして安心した途端、イルはオージャスに飛び付く。


「パパぁ~」

「お~よしよし」


イル、甘えた全開。



「…いつ見てもすげぇな」

アレンはそれを見てボソッと呟いた。



イルがしばらくくっついて話したオージャスが帰り、王の間には四人だけになる。


マケドニスが床に座るアレンを見て溜め息をついた。




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