レヴィオルストーリー2
「…アレン様、何故床に…。」
虚しく空っぽな王座を見てマケドニスは悲しそう。
「たまには勇者らしくあそこに座ったらどうですか?」
「あれ無駄にでけぇじゃん」
アレンは素知らぬ顔。
どれだけの人があの王座に座りたがってるのか、わかっていないようだ。
「あ、そうだマケドニス」
ギルクに甘えだしたイルを見ながら、アレンが思い出したように話しかけた。
「何でしょうかアレン様?」
「明日、何時間か空けれるか?」
「明日ですか?」
マケドニスは首を傾げてアレンを見た。
一応どこからかスケジュール帳を取り出し、確認する。
「う~ん…。キツいですね…。緊急会談で予定が押してしまって。頑張ったら二時間…いけます。」
「そっか。じゃあ頑張る」
難しい顔をして手帳とにらめっこするマケドニスに、アレンは淡々と言ってのけた。