レヴィオルストーリー2
「頑張るって…。それ以外休みなしになりますよ?」
「ん」
「そこまでして何したいんですか?」
そのマケドニスの問いに、アレンは一瞬表情を曇らせた。
しかしすぐに決意したように強い瞳を見せる。
そして、重く口を開いた。
「…レイに会いに行く」
騒いでいたギルクとイルも、その言葉で一瞬にして静かになる。
「…えぇ!?レイにぃい!!?」
しばらくしてやっとイルが声をあげた。
煩いキンキン声にアレンは迷惑そうに耳を塞ぐ。
「何だよ。レイに会っちゃ駄目なのか?」
「い、いいえ、違いますけど…」
アレンに睨まれたイルはビビって縮こまって敬語になった。
恐っ。
イルは心からそう感じた。
「レイ様に、って…。」
アレンがレイから離れた事情を知っているマケドニスは複雑そう。
そんな側近にアレンは目を向け、少し悲しそうな微笑をした。
「…連れて帰ることはしない。ただ、知りたいだけ。
…もう、嫌なんだ。考えるのも面倒。だから直接聞きにいく。」