レヴィオルストーリー2

ポツリ、と呟くように言ったアレン。


「…まさかアレンのめんどくさがりな性格がそこで出るとはな」

ギルクがそのアレンの前にしゃがんで目を合わせた。

アレンは何だよみたいな目でギルクを見る。


「よしっ、頑張って来い!何があったかは知らねーけどよ、俺はお前を応援すんぞ!」

ギルクはアレンの視線を無視してバチッとウインクすると、曖昧な色の髪をガシガシ撫でた。

「ぅわっ…。てか、大袈裟。しかもギルクがウインクかよ」


しかしその優しさは冷たく弾かれる。



「…アレンさぁ、せっかく俺が励ましてんのにさぁ。それはねぇんじゃねぇのー」

乱れた髪を直し、撫でられた頭を押さえるアレンにギルクが悲しげに溢した。

イルは大爆笑、マケドニスも大爆笑。


「アレン様は照れ隠ししてるんですよ、ギルク様。」

笑いすぎて涙の出たマケドニスがそう言うと、ギルクは一気にニヤついた。


「やっぱり~!?照れ隠しか!アレン、お前は~」

「は?違うっ…」

「ツンデレ出たぁ~」



その後三人は怒ったアレンにしばかれたとか。





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