レヴィオルストーリー2
「そうなんですか。いいなぁ、兄妹でこうしてお茶飲んで…。」
レイは本当に羨ましそうに目を細めた。
そんな彼女を見てリディンが笑う。
「ロン君はやっぱり考古学一直線じゃの」
「はい。本っ当に、お父さんそっくりなんです」
今度は懐かしそうに目を細めたレイ。
ローゼを思い出しているらしい。
レイを見たメディンは首を傾げ、今更な質問をした。
「そういえばレイちゃん、何故ここにいるのじゃ?城に旦那がいるじゃろうて」
超唐突。
レイはメディンのその問いにちょっとビックリして数回瞬くと、しゅんとして瞳を潤ませた。
『旦那』という単語にちょっと頬が染まったのをリディンは見逃さない。
「…お母さんの体調が良くないから、戻って来たんです。
お兄ちゃんはアレンが行けって言ったって言いました。きっとお母さんを見てそう言ってくれたんだと思う。でも私、アレンに挨拶もしてなくて…。」
思わず泣きそうになるレイ。
メディンはそんなレイを見て眉を下げた。