レヴィオルストーリー2
「…とまぁ、こんなものじゃが。
その後二人は再会して、子供を作った。
じゃがまた怪しい陰謀が明らかになっての。
娘はまた子供を連れて王様の故郷に身を隠したのじゃ。」
メディンはそう言うと優しい笑顔をレイに見せた。
レイは潤んだ瞳で彼を見返す。
「…それって、おとぎ話っていうより…、思い出話…?」
「さぁ、どうじゃろうか。それはまぁどう思ってくれても構わんよ。」
リディンがククッと笑いを溢した。
レイはぱちぱち瞬きをする。
「どうして私にそんな話を…?」
「いや、のぅ。おとぎ話の内容、王様は娘を想い城から離したのじゃが…。王様の考え、誰かと似てはいないかの?」
メディンとリディンがそっくりな笑みをレイに向ける。
優しい、ちょっと悪戯っぽい笑み。