レヴィオルストーリー2

「…とまぁ、こんなものじゃが。

その後二人は再会して、子供を作った。
じゃがまた怪しい陰謀が明らかになっての。
娘はまた子供を連れて王様の故郷に身を隠したのじゃ。」


メディンはそう言うと優しい笑顔をレイに見せた。


レイは潤んだ瞳で彼を見返す。



「…それって、おとぎ話っていうより…、思い出話…?」

「さぁ、どうじゃろうか。それはまぁどう思ってくれても構わんよ。」


リディンがククッと笑いを溢した。

レイはぱちぱち瞬きをする。



「どうして私にそんな話を…?」

「いや、のぅ。おとぎ話の内容、王様は娘を想い城から離したのじゃが…。王様の考え、誰かと似てはいないかの?」


メディンとリディンがそっくりな笑みをレイに向ける。


優しい、ちょっと悪戯っぽい笑み。





< 430 / 861 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop