レヴィオルストーリー2
第六章◆
ぅわーん…
ぅわーん…
…泣き声が、聞こえる。
また、白い空間。
小さな男の子が、こちらに背を向けて泣いていた。
「誰…?」
問いかけても、男の子は答えない。
ただ、泣くだけ。
近付いてみた。
触れようとした。
───見えない壁に阻まれて、できなかった。
「…どうしたの?ねぇ」
もどかしい。
何とかしてあげたいのに。
これ以上近付けない。
男の子は曖昧な色の髪を持つ頭を抱え、ひたすら泣いている。
「ねぇ、こっち向いて…」
助けてあげるから。
助けてあげるから、元気出して。
もう、泣かないで。
「……………アレン…」