レヴィオルストーリー2
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「頑張れ~、頑張れ~!ア・レ・ン!!」
「あと少し、あと少し!ア・レ・ン!!」
勇者の城、最上階。
国王である勇者アレンの執務室で、騒ぐ男女の二人組が。
「…………………。」
アレンはヒクヒクと顔を引きつらせながら、黙ってひたすら執務をしていた。
そんな主人の様子を見た側近マケドニスは慌てて煩い二人を止める。
「ギルク様、イル様…!ちょっと静かにして下さい。本当に間に合わなくなりますから…」
「だから応援してんだろ~」
「頑張れ頑張れ、ア・レ・ン!!」
「だから静かにして下さいってば!」
結局はマケドニスも言い合いして煩くなる。
ベキッ
「「「…………………。」」」
アレンが握り潰して真っ二つにしたペンを見て、三人は一気に静かになった。